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感覚器官の後遺障害

ここでは交通事故の後遺障害として認定される感覚器官の後遺症についての概要や慰謝料の目安、事例などを紹介しています。

感覚器官の後遺障害と認定基準の目安

感覚器官の後遺障害とは交通事故などで目・耳・鼻・口などの顔周辺に障害が残ることを言います。感覚器官とは視覚、聴覚、嗅覚、味覚など外界からの刺激を神経系に伝える器官のことで障害が残ると日常生活に深く影響します。

後遺障害の認定基準では眼(眼球・まぶた)、耳(聴力・耳介)、鼻、口(歯・咀嚼機能・言語の機能障害)など細かく規定されています。

眼(眼球・まぶた)

眼の後遺障害は眼球とまぶたに大きく区別されています。眼球の後遺障害とは視力障害、調整機能障害、運動障害、視野障害のことです。まぶたの障害は欠損と運動障害に分かれています。

後遺障害の認定基準では視力とは矯正視力のことを意味し、可能な状況であれば眼鏡やコンタクトレンズを使用して計測します。

視力障害に関しては1級1号(両眼が失明)から13級1号(1眼の視力が0.6以下)まで分かれています。

1級の場合は自賠責基準で慰謝料の支払限度額は3,000万円、13級は139万円です。眼の調節機能や眼球の運動障害は11級1号や12級1号が該当するため、支払限度額は224万円~331万円になります。

耳(聴力・耳介)

耳の障害は聴力障害と耳介の欠損に分けられます。後遺障害の認定基準では聴力障害はさらに両耳と1耳に分け規定されています。聴力は平均純音聴力レベルと最高明瞭度の2種類で判断されます。

聴力に関しては4級3号(両耳の聴力を全く失ったもの)から11級5号(両耳が40dB以上のもの)までが認定範囲です。

自賠責基準で慰謝料の支払限度額は4級で1,889万円、11級で331万円になります。耳殻の欠損障害は12級4号(1耳の耳殻の大部分を欠損したもの)が該当するため支払限度額は224万円です。

鼻の障害には嗅覚異常や欠損があります。鼻を欠損してその機能に著しい障害を残すという規定の“機能に著しい障害”とは鼻呼吸困難または嗅覚脱失を意味します。

症状の重さによって認定される障害等級も変わります。

鼻の後遺障害に関しては9級5号(鼻の欠損)がありますが、これよりも重い7級12号(外貌の醜状損害)が認定されます。

この他に欠損がなくても外貌に醜状を残すものとして12級14号が認定されます。7級の場合は自賠責基準で慰謝料の支払限度額は1,051万円です。

口(歯・咀嚼機能・言語の機能障害)

歯の障害は歯科補てつを加えた歯の本数によって障害等級が変わります。咀嚼機能では流動食だけしか摂取できない場合は全廃で、お粥かこれに準じる飲食物しか摂取できない場合は「著しい障害を残す」となります。

言語の機能障害は口唇音、歯舌音、口蓋音、喉頭音の中で発音が不能な種類によって認定等級が変わります。

歯の後遺障害等級は10級4号(補てつ14歯以上)から14級2号(補てつ3歯以上)までで10級では自賠責基準で慰謝料の支払限度額は461万円です。咀嚼と言語機能の障害については以下の通りです。

咀嚼と言語機能

双方全廃:1級2号
双方著しい障害:4級2号
双方障害を残す:9級6号
片方全廃:3級2号
片方著しい障害:6級2号
片方障害を残す:10級3号

以上のように感覚器官の後遺障害の認定基準は細かく分かれており、認定等級によって慰謝料や損害賠償額が大きく変わります。

弁護士基準では慰謝料がさらに高く設定されているので、適切な対応をするためには交通事故事件に多数実績のある弁護士に相談することが必要です。