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上肢機能障害

ここでは交通事故の後遺障害として認定される上肢機能障害についての概要や慰謝料の目安、事例などを紹介しています。

上肢機能障害とは

上肢機能障害とは上肢3大関節と呼ばれる肩関節、肘関節、手関節(手首)が動かなくなる、または動きに制限がかかる障害のことを言います。

一般的には上肢の中に手指も含まれますが、後遺障害等級認定では別の基準が設定されています。

交通事故により上肢の機能が失われたり、制限がかるようになった場合は症状に応じて後遺障害の等級認定を受けることになります。

認定では程度の違いを「関節の用を廃したもの」「関節の機能に障害を残すもの」といった表現が用いられます。

「関節の用を廃したもの」とは後遺障害の認定基準では次のいずれかに該当するものを指しています。

  1. 関節が強直したもの
  2. 関節の完全弛緩性麻痺又はこれに近い状態にあるもの
  3. 人工関節・人工骨頭を挿入した関節のうち、その可動域が健側の可動域角度の1/2以下に制限されているもの

また「関節の機能に著しい障害を残すもの」は関節可動域が1/2以下に制限されていると判断されるもので「関節の機能に障害を残すもの」は関節可動域が3/4以下に制限されていると判断されるものです。

診断等級と損害額の目安

上肢機能障害は症状によって認定される等級が異なり、請求できる慰謝料もそれぞれで変わります。

例えば1上肢の用を全廃したものは第5級6号ですが、1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したものは第8級6号が該当します。

5級の自賠責基準の慰謝料は599万円、支払限度額は1,574万円ですが、8級では慰謝料324万円、支払限度額は819万円に設定されているため、単に上肢機能障害というくくりだけで損害額を算出することはできません。

等級 症状 労働能力喪失率
第1級4号 両上肢の用を全廃したもの 100%
第5級6号 1上肢の用を全廃したもの 79%
第6級6号 1上肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの 67%
第8級6号 1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの 45%
第10級10号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの 27%
第12級6号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの 14%

以上のように上肢機能障害で認定が受けられる等級は第1級~第12級まで幅があり、どこに該当するかの正確な判断は専門家でないと難しいと考えられます。

また弁護士基準の方が慰謝料も高く設定されているので、できれば交通事故事件を多数取り扱っている弁護士に相談することをおすすめします。